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2020東京オリンピック アジア・オセアニア大陸予選

更新日:2021年8月28日

 

 東京2020オリンピック・パラリンピックのプレ大会として、今回、2021年5月2日~7日(公式練習含む)東京2020アジアオセアニア大陸予選ボート競技大会が東京海の森水上競技場で開催されました。

 

 コロナ禍ということもあり、無観客大会・バブル方式で約25ヶ国の海外選手及びチーム大会関係者含め役150名の感染予防対策を考慮した少ない参加者となりました。


 大会期間中の活動は、日本ボート協会の医事部としての活動に我々、理学療法士(埼玉県理学療法士会として)が参加し、職種としては、医師を中心とし、看護師、その他のコメディカルスタッフ(アスレティックトレーナー)などのスタッフと一緒に活動行いました。

 

 業務としては、大きく分けて、医務室業務とFOP(field of player)業務でした。医務室業務では、各国の選手が、外傷、テーピング処置、のほか、腹痛、頭痛などの訴えに対して、多職種と連携を取りながら、進めました。


 FOPの業務では、レース中の急変対応、レース会場での選手対応をおこないました。公式練習期間中に、ライフセーバー、救急隊による緊急搬送のレスキューリハーサルなど行いました。


 リハーサルでは、水の上での救助の役割、陸上での救助の役割、医務室への搬送の手順の確認を行いました。各国の選手が2,000メートルを漕いだ後のゴール地点で、体調を崩し、ライフセーバーが救助にあたった選手をポンツーン(海と陸を繋ぐ舟橋)に上げたところから医事部としての活動が始まり、選手の安全をまず第一に配慮し、担架に載せ、医務室まで搬送し、チームとしての処置等に当たることが目的となります。


 例年による、熱中症やレース後による体調不良など危惧されましたが、季節や気温状況なども考慮され、そのような緊急を要するような大きな対応が求められることは今回ありませんでした。


 事前の準備として初期対応、搬送に関しては、国際スポーツ競技対策委員会の研修会でも、過去に何度も実践されていましたが、実際の現場は、水上による足場が悪いことや、感染予防対策を講じた中での個人防護服着用、PPEの徹底を行ったうえでのいつもとは異なった中で英語でのコミュニケーションの必要性や、体の大きな外国人選手の搬送など、現場ならではの課題はありましたが、チームで協力し、安全に対応することができました。




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