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13年の実績 ~当時の会報を顧みて~

13年前に会員向けの会報に当士会岡持副会長が寄稿した記事です。競技特性に応じたスポーツリハビリテーションのサポート活動を地道に続けてきたからこそ、今に繋っているのですね。


彩夏到来・・・あつい夏の日


 暑さもひと山越えましたね。寝苦しく、バテてしまう暑さ・・・ではなく、「熱さ」を感じた話を少々。

 会員の皆さんは、スポーツリハビリテーション推進委員会(スポリハ委員会と略します)の活動をご存知ですか? この夏、高校総体が埼玉県内全域で開催され、7月28日から8月20日まで、高校生達が日頃の部活動の成果を競っていました。全33競技、皆さんもいずれかの競技に関わられた事があるのではないでしょうか?

 当会では、アーチェリー(宮代町)・ボート(戸田市)・水球(さいたま市)・体操(熊谷市)・新体操(上尾市)・ウェイトリフティング(さいたま市)の6競技の会場に、「コンディショニングルーム」を設置、サポート活動を行いました。サポート内容は、①コンディショニング(疲労回復のためのマッサージ・ストレッチ)、②テーピング、③応急処置 等を無料で提供するものです。

 この活動には、スポリハ委員会主催の研修会をシリーズで受講し、腕を磨いた会員が101名(延べ37日・239名)も参加して下さいました。準備運営にあたられたスポリハ委員の皆さんと、各競技のリーダーさん、参加して下さった会員の皆さんには、本当に感謝いたします。

 詳細は、スポリハ委員会の事業報告や学会発表を楽しみにして頂くとして、8月10日にボート競技(戸田公園漕艇場)を見学しましたので、会場の雰囲気を一部で恐縮ですがお伝えします。

 ボート競技は、漕ぎ手の人数により3つの競技に分けられ、それぞれ1000mのタイムを競います。コンディショニングルームでは、チェックリストを用い症状などを聞き、評価に基づき理学療法技術を活かしたサポートを提供し、コンディショニングだけでなく熱中症の対応も看護師さんと一緒に行っていたそうです。毎日通う選手のエピソードを聞いたり、サポートを受けた選手がなんと優勝し祝福しているサポートメンバーの様子を見て、とても有意義な事業だと感激しました。

 「選手やコーチは、運動学やトレーニング理論やスポーツ特性に応じたサポートの必要性を、理解している人とそうでない人の温度差があり、もっと理学療法の知識や技術を用いて協力できる事がある」と説明して下さった遠藤・長瀬PTの言葉を聞き、また、今回の活動を通してPTを知り、将来目指してくれる選手がいるかも・・・と思うと、うれしくなり「おお熱い!」と感じずにはいられませんでした。

 PTを取り巻く環境を危惧する声をよく聞きますが、診療報酬や介護報酬の中だけでなく、今回のように「我々が社会の役に立てる事がまだまだたくさんあるのでは?」と可能性も感じましたし、もっと行動すべきと反省もしました。これからもこのような公益事業は行われると思いますので、ぜひ皆さんの参加をお待ちしています。

 最後に、お手伝い下さった方々には、終了後も精算等ご面倒をおかけしていると思います。お詫びと共に、参加された会員の皆様と準備に関わられた方々の「熱い」思いに、重ねてお礼申し上げます





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